4月の給食の様子を見ていると、中学1年生も給食の準備や配膳に慣れてきました。本校では、中学2年生が積極的に1年生の配膳指導をしサポートしてくれている様子が見られます。上級生の頼もしい姿を見て、給食の時間を通して、一人一人の成長が見られ、嬉しく思います。3年生は、慣れたものです。
<配膳の様子>

この日、4月21日の給食は、「ふたばを知る献立」でした。ふたば未来学園の海風寮の厨房で作られた「手作りすいとん汁」は、「すいとんは一人2個ずつだよ~!」と声をかけ、すいとんの数を数えながらの配膳でした。
<上手に分けきる様子>

<ふたばを知る献立>ごはん、牛乳、鮭のちゃんちゃん焼き、さつまいものサラダ、手作りすいとん汁
※鮭は、楢葉町の木戸川でとれる鮭をイメージ。さつまいもサラダは、楢葉町で栽培が進められているさつまいもを紹介。手作りすいとん汁は楢葉町のマミーすいとんをイメージ。この日は、楢葉町づくし!といった感じでした。
本校では、県内各地だけでなく、アスリート生を含め全国各地から生徒が集まります。そのため、双葉郡を知らない生徒も多いのが現状です。
給食を通して、福島県や双葉郡の食材について知る機会を、月に一回「ふたばを知る献立」として紹介しています。
給食を食べ終えた後は、「ごちそうさま」のあいさつをしっかりして、片付けに入ります。
広い校舎の中の給食用ワゴンの運搬や配膳台の片付けには、給食委員会が中心に指導に当たり、安全な給食の運営に協力しています。
今後も、安全で安心なおいしい給食、そして生徒が給食からたくさんのことを学べる機会を作っていきたいと思います。
本校の給食の特徴の一つに、「ベジマンデー給食」があります。
「ベジマンデー給食」とは、「毎週月曜日に行う肉を使わない献立」を指します。
生徒たちの健康課題の一つでもある野菜嫌いへの克服だけでなく、世界との繋がりを意識できるようSDGsなどについて考え直すきっかけ作りとして活用しています。

中学校が開校してから、間もなく3年。ベジマンデー給食も3年目を迎えています。
生徒たちは、毎週月曜日のベジマンデー給食を通して、環境問題、食品ロス、SDGsなどについて、考え直しています。食を通して、世界との繋がりを感じ、様々なこと感じている様子が見られます。

その中の一つの変化として、給食委員会の生徒たちが「自分たちで、残し物調べを実施し、食品ロスを減らしたい」と、取組みを始めました。
給食委員長を中心に、調理員さんへ、自分たちが「なぜ残食を調べたいのか」についてをまとめて説明し、残食の計量してもらうために作成した表を手渡ししました。

残食の結果は、野菜の残りが目立つ「副菜」について、クラスの何人分の残食が出ているかを計算し、お昼の放送で発表しています。
その際の、給食委員会の生徒が考えた放送原稿の抜粋です。
↓↓↓
『給食委員会からの連絡です。
野菜の残しものが目立つため、来週から毎週月曜日べジマンデーの日の副菜の残しものチェックを始めます。
この活動を行う意義として、1人1人が残しものに意識を向けることによって、一口でも多く食べてみようと努め少しでも残しものが減り食品ロス削減につなげる、作ってくださる調理員さん、生産者の方、食材に対する感謝の気持ちを忘れず給食を食べてもらいたいからです。
皆さんが他人事ではなく身近に感じられるような工夫もしていきます。
普段残してしまっている人はできるだけ一口でも多く食べられるようにしてみてください。それを継続することによって食べ残しが減るだけでなく、今まで食べられなかったものが食べられるようになるなど自分自身にとっても大きなメリットが得られると思います。
今日の給食もできるだけ多く食べられるように心がけてみてください。感謝して食べましょう。』
↑↑↑
この原稿は、生徒が考えました。教職員は一切原稿を訂正していません。
とても大きな変化だと思います。
その他、朝食摂取率の向上に向けたポスター作成と掲示、放送での呼びかけなどを通して、自分たちにもできることから、少しずつ取り組んでいます。


「自分たちにできることは何か」を考え、自主的に行動する姿は、とても頼もしく、これからの活動がさらに楽しみです。
給食委員会のみなさん、いつもありがとう!
今年度10月から、本校の献立表作成には、中学校情報科学部の皆さんが協力してくれています。
部活動の時間、タイピングの練習にも励んでいる情報科学部のみなさん。本校の献立表は、Excelシートを使って作成しており、情報が盛りだくさん。なので、タイピングの練習にはもってこい!中学1年生の家庭科で習う献立や栄養のほか、たくさんの知識を盛り込んでいます。
実は、献立表(給食)は「学習の宝庫」✨なのです!!
中学1年生では、家庭科の授業を通して、食品を栄養価の特徴から6つに分類する「6つの食品群」について学習します。「テストのために覚えたのに、いつの間にかすっかり忘れてしまう・・・。」普段使うことの少ない知識は、いつの間にか忘れてしましますね。実は、すごく役立つ情報だったりするのに、勿体ない!
そんなことから、中学の情報科学部の皆さんに担当してもらっているのは、主に二つ。
①栄養価を入力すること。
②食材を食品群ごとに分類すること。

自分たちで作成した献立表を、みんなに読んでもらえることはとても嬉しいようです。
1月の献立表は、4人で2日間の部活動中(実質3時間くらい)で、作成してくれました。
献立表を作成してくれたみんなの感想はこちらです。
↓↓↓<感想はワード文書にタイピングしてくれました> ↓↓↓
「今回もおしゃべりが弾んでとても楽しくできました。人数が多くなって早く終わったのが良!次も待ってます!」
五十嵐 美菜
「五十嵐氏に同感」
遠藤 誇幸
「今回はおとてもよろしくお出来たかんずうぃなのでおもろく見ていただくと、とても際ワインでございマッスル。冬休みにクリスマスが来ることの恐ろしさも感じていた大根です。クリスマスプレゼントをいまだに悩んでいた去年この頃です。★田中君に完敗したことに乾杯★」
佐藤 竜巻★注意報
「今回は、はじめて栄養価の打ち込みをしました!大変だったけど楽しかったです。今月の給食も残さず食べてください!」
吉田 望海
今回で4回目となった献立作成。完成度も上がってきました。
情報科学部の皆さん、いつもありがとう!おいしい給食をみんなと一緒に届けます(*^_^*)
2021.12.17(金)
本校では、高校の寮生も学校給食と同じメニューの昼食を食べています。そのため、高校生が冬休みに入る前の17日(金)に、ちょっぴり早いクリスマス献立を提供しました。

クリスマス献立~フランス料理~「ライス 牛乳 鶏モモ肉のコンフィ リヨネーズポテト ブイヤベース ふたば未来学園クリスマスデザート~大熊町産いちごのトライフル~」
この日の給食は、フランス料理をイメージしました。
主菜は、鶏のモモ肉にハーブや塩で味付けをして、スチームコンベクションオーブンという機械を使って、蒸気の力で20分ほど蒸して鶏肉を柔らかくした後に、表面をカリッと焼き上げた「鶏モモ肉のコンフィ」。パプリカで彩りよく。

副菜は、フランスのリヨン地方の郷土料理であるじゃがいもを使った「リヨネーズポテト」。

魚介類と旬の野菜をトマとで煮込んだ「ブイヤベース」。

そして、デザートは、スペシャリスト系列農業の生徒が製造した「いちごのトライフル」。スポンジ生地といちごソース、生クリームを重ね、大熊町産のいちごを贅沢に一人1粒のせてもらいました。


「いちご!!」「どれもおいしかった~!」と、感想を伝えてくれました。給食を通して、一足早くクリスマス気分を味わった子どもたちなのでした。

2021.12.22(水)
12月22日(水)、冬休み前集会が行われました。今年最後の給食は「冬至献立」でした。冬至に食べるとよいとされる「ん」のついた食材のうち、「かぼちゃ=なんきん」が入った広島県の行事食「お月様のかぼちゃ汁」を提供しました。

献立「ごはん 広島菜こんぶ 牛乳 手作り鮭フライ ごまあえ お月様のかぼちゃ汁」
毎年、「かぼちゃのいとこ煮」を出していましたが、今年は目先を変えて、他の地域の冬至に食べられる料理を提供しました。食事の内容も、地域や家庭によって変わります。
次の給食は、1月11日(火)です。冬休み中は、家庭での食事がすべてになります。年末年始、行事が多くて食べ過ぎてしまうこともあるかもしれませんが、旬の食材なども取り入れて、1月からまた元気に皆さんに会えることを楽しみにしています!
2021.12.14(火)
「酸味が特徴的な、おいしい広野町のみかん!」
広野町では、オレンジ色に色づいたみかんの収穫が始まっています。先週、スペシャリスト系列【商業】3年の選択者が、広野町のみかんを収穫してきました。そのみかんを使って、アグリビジネス(農産物を使ったビジネス)の探究をしている高校2年生の山内さんは、みかんの皮を使った化粧水の開発を進めています。化粧水を開発するためには、大量のみかんの皮が必要になります。そこで、学校給食にみかんを提供し、みかんの皮を回収することにしました。

山内さんは、ポスターの作成、中学校フロアでのZoom配信での呼びかけ、高校寮生への放送を行い、みかんの皮の回収を呼びかけました。


生徒がおいしそうにみかんを頬張る姿は、なんとも微笑ましいです。
広野町のみかんは、小ぶりで皮が薄く、酸味が強いようでした。「酸っぱい~!」「レモンのようなみかん!」との感想が多く聞かれました。

その他、「広野町のどこで栽培されたみかんなのかな。」と関心を持ち、山内さんに質問する姿も見られました。中高一貫校の本校ならではの光景です。

中学生の地域の食材への興味関心も高まりました。
山内さん、貴重な機会をありがとうございました。
探究活動が深まりますように、中学生一同、応援しています!
2021.11.29(月)
先月に引き続き、本校3年1組の菅野胡桃さんのお祖父様とお祖母様の果樹園「まごころ農園(福島市)」から、真っ赤なりんごが届きました。今回の品種は、“ふじ”。
お祖父様からお話を伺うと、“ふじりんご”にも細かく分類があるそう。菅野さんは、昔ながらの品種の“ふじ”にこだわって栽培しており、「手間がかかっても本来のおいしさを味わってほしい」と語り、♡まごころ♡のこもったお仕事をされているのがわかります。
例年に比べると、寒さが厳しくないようで、「味はおいしいですが、見た目が真っ赤になったりんごを納品できるかな」と心配されていました。しかし、そんな心配もよそに、貴重な真っ赤なりんごが納品され、こだわりのりんごはよく洗い、皮ごと切り分け、提供させていただきました。(写真は調理室内の様子です)


給食時間の放送では、胡桃さんは「りんごが苦手な人は、食べられる人にあげてほしいです。残さないでほしいです!」とコメントしていました。りんごの提供を一ヶ月前から楽しみにしていた生徒もおり、「おいしい~~!」「また食べたいです!」と、笑顔いっぱいでした。(生徒の写真がありません・・・ごめんなさい)

また、この日の給食は「ベジマンデー献立※ぺスコベジタリアン食」でした。ベジマンデー献立では、地産地消などを通して、食品の購入・消費にも目を向けられるように配慮しています。
『色が真っ赤じゃなくたって、品質に大きな違いがないこと』を伝え、生徒たちが生産者や農家の方の思いをくみ取り、商品を選べるようになってほしいなと思いました。
日本政府主催で開催される国際栄養サミットの公式サイドイベント「食卓から地球を変える ~私と地球を繋ぐフードシステム~」に、本校栄養教諭の水口公美が登壇いたします。
日時: 2021年12月4日(土)18時~20時(日本時間)/10時~12時(ジュネーブ時間)
形式: YouTubeライブ(日本語のみ)
※当日参加できない方も、お申込みいただくと、1週間アーカイブ配信を視聴できます。
参加費: 無料
これは、SDGsの達成のためには持続可能なフードシステム※への転換が必要不可欠だという、グテーレス国連事務総長の考えに基づき開催される「国連食料システムサミット」(FSS:Food Systems Summit)に続いて開催される催しの一部となります。
※フードシステム(食料システム)とは、食料の生産、加工、輸送及び消費に関わる一連の活動のことを指します。
本イベントでは、飢餓、肥満による非感染性疾患(糖尿病、高血圧、心疾患等)罹患率の急増など課題が山積する世界において、私たちの健康のみならず地球環境や気候変動にも直結している日々の食事を支えるフードシステムがどのように進化しなければならないか、そのためには、食品の生産者や政策決定者、私たち消費者がどのようなアクションをとるべきなのかなどについて考えます。
水口栄養教諭はパネルディスカッションに登壇し、「持続可能性と学校給食~ベジマンデー献立の実践~」と題して本校での取り組みを発表し、WHO(世界保健機関)事務局長補の山本尚子氏らとの議論に参加します。
地球・自身・家族の健康と、給食も含めた日々の食卓をつなげて考える機会として、是非奮ってお申込みください。
イベント概要
東京栄養サミット2021 公式サイドイベント
「食卓から地球を変える ~私と地球を繋ぐフードシステム~」
【内容】本サイドイベントでは、私たち人間の健康と地球の健康(地球環境問題)をフードシステムを通して同時に実現するために、食品の生産者や政策決定者、私たち消費者がどのようなアクションをとるべきなのかについて考える機会とします。
【スピーカー】
基調講演:Jessica Fanzo教授(ジョンズ・ホプキンズ大学)
Food Systems Summitの概要:
手島祐子((株)三祐コンサルタンツ)
パネルディスカッション:
◆政策分野から 山本尚子氏(WHO事務局長補)
◆途上国における栄養改善の実践事例 矢敷裕子氏((株)三祐コンサルタンツ)
◆持続可能性と学校給食〜ベジマンデー献立の実践〜 水口公美氏
◆モデレーター 國井修氏(グローバルファンド)
イベントの詳細や申し込み方法は、主催者ホームページをご確認ください。
2021.10.12(火)
本校3年1組の菅野胡桃さんのお祖父様とお祖母様の果樹園「まごころ農園(福島市)」から、真っ赤なりんごが届きました。品種は、"陽光(ようこう)"
中学校開校当時、未来創造学の授業の一環として「出身地のいいところ」を発表していた生徒たち。その当時、胡桃さんの祖父母が果樹園を営んでいらっしゃることを知り、「いつか本校の学校給食で提供したい」と思い、今回実現しました。
お祖父様からは「真っ赤なりんごをみんなに食べてもらえるように、その時期にぴったりの品種を厳選しますね。」と言っていただき、貴重な真っ赤なりんごを納品していただきました。
貴重なりんごは、よく洗い皮ごと「りんごとブロッコリーのサラダ」に調理し、提供させていただきました。
給食時間の放送では「おじいちゃんのことが大好きなので、みなさんに残さず食べてほしいです!」とコメントする胡桃さん。
給食を食べる子どもたちの姿も、いつにも増して輝いていました!
中学校開校3年目、本校の学校給食も、子どもたちとともに成長していきたいと思います。

←りんごの木の前でパシャリ!(胡桃さん撮影)

→太陽の光と愛情たっぷり!真っ赤なりんご「陽光」

←給食時間の放送(Zoomにて)をする胡桃さん。

→この日の献立は「ごはん、牛乳、ゆで卵、りんごとブロッコリーのサラダ、芋煮」

←大好きなので最後に食べます!笑顔いっぱいです。
→「ん~おいしい!」食レポのような良い写真です!